仕事の辞めどきがわかる10のサイン「これでも甘えですか?」

世の中には「辞めどきサイン」を教えてくれる記事がたくさんあります。 でも、そういう記事って元気な人・強い人・自己主張が得意な人向けに書かれているものが多いですよね。
一方で、ここに来てくれた多くはこういう人たちです:

  • まじめすぎる
  • つい我慢してしまう
  • 優しすぎて人に迷惑をかけたくない
  • 自信がない
  • 怒られたくないから元気なふりをする
  • 心がすり減っても「まだやれる」と思ってしまう

そんな人にとって、「一般的な辞めどきサイン」だとピンとこないかも。
だから今日は、ネコの「ちいさ」が辞めどきの見分け方をお伝えします。 これは「辞めてもいいんだよ」とそっと背中を押すためのリストです。
「そんな理由でも辞めていいの?」と思ったときは、この記事を思い出してくださいね。

目次

1,「辞めたい」と思っているのに、それを自分に許せていない

実は、あなたの心はもうかなり前から「辞めたい」と言っているかもしれません。
でも、まじめで自信がない人は、 「まだがんばれるはず」 「甘えてるだけかも」 「自分がもっとしっかりしなきゃ」 と思って、その気持ちを自分でなかったことにしがち。

そんなふうに「辞めたい」と思っているのに許していない状態は、かなり危険なサイン。
あなたの心はもう疲れています。 まずは「辞めたい」と思っている自分を責めないようにしましょう。

2, 朝、会社に行く前に「元気なふり」を準備している

多少の「気合い」は誰にでも必要。 でも人の目ばかり気にしている人は、朝起きるときにこう思っていませんか?
「今日は怒られないようにしよう」 「笑顔をつくらなきゃ」 「元気に見せなきゃ」

これが毎朝習慣になっているなら黄色信号。 仮面をつけることが普通になってしまった職場は、あなたの心を削っていきます。
本当は、そのままのあなたでいていい場所で働く権利があるんです。

3, 仕事中に「早く時間が過ぎてほしい」と強く願う日が増えている

やりがいを求めなくてもいいけど、仕事中に「早く終われ、早く時間がたってほしい」とばかり願っているなら、それは心が悲鳴を上げている証拠です。

もう、ただなにごともなく時間が過ぎるのを待つだけの心境になっていませんか?
そうなっているときは、あなたが悪いわけじゃありません。 職場環境があなたに合っていないだけ。
だから「こんな自分はダメだ」と責めずに、「そろそろ場所を変えていいかな」と考えてみましょう。

4, 家に帰ってから好きなことにまったく手がつかない

好きなことをする元気がない、何もやる気が起きない。そんな日が続いているのも大事なサインです。

よくある自己啓発本は「もっと自己管理を」と言いますが、そんなこと言われたってできませんよね。
仕事がエネルギーを吸いとっているから。
家に帰ったあと、ソファに崩れ落ちて何もできない日が増えてきたら、それは「辞めどきサイン」です。

5, 小さな失敗でも「自分はダメだ」と強く責めてしまう

まじめな人ほど、自分に厳しいものです。ほんの小さな失敗でも「やっぱり私はダメだ」と責めていませんか?
これはもう心のエネルギーが枯渇してきている状態。あなたが本当にダメなのではなく、環境があなたをすり減らしているだけです。
この状態が続くと、自己肯定感がボロボロになってしまいます。 辞めることは「自分を守るための大事な選択肢」だとおぼえておきましょう。

6, 誰かに「そんなにがんばらなくていいよ」と言われて泣きそうになる

自分に厳しくてまじめなほど、がんばりすぎてしまいます。だから誰かに「そんなにがんばらなくていいんだよ」と言われたとき、胸がいっぱいになって泣きそうになる。

それはあなたの心が限界に近いサインです。その涙は、今までずっと無理をしてきた証。涙が出そうな自分を責めずに、「そろそろ休んでいいよ」と自分に言ってあげましょう。

7,「辞めたら周りに迷惑がかかる」が口ぐせになっている

「辞めたら迷惑がかかる」「申し訳ない」その気持ち、とてもよくわかります。 あなたは責任感が強くて、思いやりが深い人だから。
でも知っておいてください、あなたが辞めても会社は回ります。逆に、あなたが壊れてしまうことのほうがよっぽど大きな損失です。
迷惑をかけない生き方なんて無理。 自分の心を守ることを最優先にするべきです。

8, 身体に不調が出てきた(眠れない・頭痛・腹痛・動悸など)

心はだませても、身体はだませません。眠れない、頭痛、腹痛、動悸などの症状が出てきたら、もう身体が「逃げたい」と言っている証拠です。
人の目より、身体の声こそいちばん信じてほしい。小さな不調のうちに辞めるのが、いちばんいい選択です。

9,「ここにいても自分は幸せになれない」と感じている

職場に幸せを求めるべきではないけど、心が死んでいく場所にいるのはつらいこと。
「この職場では私はもうよろこびを感じられない、希望も持てない」と思っているなら、心がSOSを出しているサインです。
会社の人に大切にされたいなんて思いは贅沢だけど、希望は持てる場所に行っていいのです。今いる場所が自分を小さく縮こませているだけなら、それは立派な辞めどきサイン。

10, 本当は「もう辞めよう」と決めているのに、それを自分に言い聞かせていない

心の奥ではもう「辞めたい」と決めているのに、 「でも今は時期が悪い」 「あと1年だけ」 「辞めたらダメな人になる」、そんなふうに自分に言い聞かせていませんか?
それはあなたの中のやさしい部分が、自分の本心を止めようとしているブレーキ。人のために自分をおさえています。
ブレーキをそっとはずして、「そろそろ自分を大事にしよう」と歩き出す勇気を持ちましょう。

おわりに

あなたの辞めどきは、「あなたの心がもう限界」というだけで十分な理由になります。
ネット記事には「スキルがついたか」「次の仕事があるか」「年収がどうか」と外側の条件ばかり並んでいます。
ネコのちいさの哲学は違います。 「あなたの心がもう疲れた、それだけで辞めていい。」
がんばってきたからこそ、もうおしまいにしていいんです。 がんばれなかったからじゃなく、がんばりすぎたから辞めていいんです。
辞めるのは逃げじゃない。 自分を守る、立派な選択肢です。

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