「資格があれば転職に有利かも」とぼんやり思っている20代が知っておくべきこと

転職のことを考えはじめたとき、ふと頭に浮かぶことがあります。

結論から言えば、なんとなくの気持ちで資格を取ってもあまり意味はありません。だからといって「資格はムダ」と決めつけるのも違います。

この記事では、そんな「ぼんやりと資格を考えはじめた20代」に向けて、

を、わかりやすくお伝えします。

資格があれば転職に有利ってホント？

就職や転職に役立つ資格というのはたしかに存在しますが、専門職に直結する国家資格のことがほとんどです。

これらの資格は本当に有利

こういった資格は専門性が高いぶん、人生をかけて本気で目指すものです。「なんとなく資格がほしいなぁ」という気持ちで目指すには、あまりにも重たい世界です。

じゃあ、もっと手軽に取れる資格ならどうか？実はここにも落とし穴があります。

インターネットで「転職おすすめ資格」と検索すると、出てくる資格はたくさんあります。

これらの資格は比較的短期間で取得でき、多くの人にとって挑戦しやすいです。それにもちろん、勉強すれば得るものはあります。

でも多くの人が比較的取りやすいぶん、取得すれば確実に転職に有利といえるわけではありません。

では、なぜ私たちは「資格があればなぁ」と思うのでしょうか？

たいていの場合、それはこんな気持ちからきています。

つまり、資格をとりたいのではなく「自信を持てる何か」がほしいのです。

人からちゃんと「すごい」と思われて、信頼される国家資格であって、独学でも取得を目指せる資格で人気なのはファイナンシャルプランナーと宅建です。

お金に関する専門家として、お客さんの資産に合わせたライフプランの設計をサポートします。保険会社はもちろんのこと、不動産や金融関連の会社、一般企業などでもニーズがあります。

2級合格率は学科47.1%、実技56.5%、1級合格率は学科10%（実技は実施機関により異なるため詳細不明）と難関

不動産の取引に関する実務や法律の専門家で、土地や建物の取引を円滑に進める重要な役割をします。不動産業界では宅建の資格保有者は必須です。

合格率は例年約15%～18%程度と難関

ファイナンシャルプランナーと宅建は独学で目指す人が多く、結局はライバルが多く困難なものになります。

残念ながら、信頼のある国家資格は「なんとなく」の動機で勉強をするには難しすぎるし、かといって、簡単に取れる資格は転職に有利なほど価値が高くないのです。

この記事のいちばん伝えたいことはここです。

資格があっても、やりたいことがなければ活かせません。逆に、やりたいことがあれば、資格がなくても仕事につなげられます。

たとえば、

そんな例は世の中にたくさんあります。

だから、まずは「資格を取ること」よりも、「何に興味があるか」「何なら夢中になれるか」を探すことが幸せな働きかたへのいちばんの近道です。

資格を取ることが悪いわけではありません。それで自信がついたりやる気が出たりするなら、それも立派な成果です。

でも、資格そのものが転職を成功させてくれるわけではありません。

そうやって、自分の「内側」を見つめることがなによりも大切です。

あなたが資格に目を向けたのは、「今の自分ままじゃ不安」「人から認めてもらえるなにかがほしい」という前向きな気持ちがあるからですよね。その気持ちは大切にするべきです。

人からの評価を気にするくらいの思いやりを自分に向けて、打ち込めるものを見つけること。それが、転職だけでなく人生をいいものにしてくれます。