転職したいけど、何のスキルもないし、資格も持っていない。
そんなふうに感じて、一歩を踏み出せずにいますよね。
でも、20代のあなたがそこまで思い悩む必要はありません。
スキルや資格に対する劣等感のある20代は、転職市場では決して不利ではありません。むしろ、その素直な姿勢こそが、多くの企業が求めている「原石」なのです。
20代は「スキルがないこと」より「伸びしろがあること」が武器になる
20代というのは、人生で一番「柔らかい時期」。これからいくらでも吸収できるし、変わっていけます。企業が20代に求めているのは、完成されたスキルや立派な資格ではなく「これから育ってくれる人材」です。
たとえば、
- 指示を素直に聞けること
- 失敗しても立ち直れること
- わからないことを恥ずかしがらずに学べること
こういった「人としての基礎」がしっかりしている人を、企業は育てたいと思っています。今スキルがなくても、資格を持っていなくても、「これから身につけていこう」という意志があるなら、それだけで十分にチャンスはあります。
「資格がないからムリ」と思いこまないで「学ぶ意志」を伝えよう
「資格がないから応募できない」と感じていませんか?
たしかに一部の専門職(医療、法律、保育士など)は、資格が必須ですが、多くの一般的な職種では、資格は「あると望ましい」程度で、必須ではありません。
大事なのは、こう伝えること
「今はまだ資格がありませんが、入社後に取得するつもりです」
「未経験ですが、この分野で長く働きたいと思っており、学ぶ意志は強くあります」
成長意欲を伝えられる人は、企業にとってとても魅力的です。
スキルは仕事を通じて身につけるもの。「ない」ことを気にしすぎないで
転職活動で「自分にはスキルがない」と感じてしまうのは、まじめな人ほど陥りがちな罠ですが、いま働いている人たちの多くも、最初からスキルを持っていたわけではありません。
たとえば事務職をしている人だって、最初からExcelを自在に使えたわけではないし、営業をしている人だって、最初から話し上手だったわけではありません。
スキルは、実際に仕事をしながら少しずつ身につけていくものです。20代に対しては「働きながら学ぶ」ことを前提にしている企業のほうが多いです。
だから、履歴書の「スキル欄」が空白でも、「これから覚えていきたい」という気持ちさえあれば、転職活動に臆することはありません。
20代は「未完成」こそが魅力。完成された人より、伸びる人が選ばれます
もしあなたが会社の上司だったとして、次の2人のうちどちらを採用したいと思いますか?
- 自信満々で「なんでもできます」とドヤ顔の人
- 「まだ未熟ですが、学びながら成長したいです」と伝えてくる人
たいていの人は、2.のような人を「育てがいがある」と思いますよね。実際、企業は「素直に育つ人材」を探しています。そして、それができるのは、圧倒的に20代なのです。
「未完成=弱み」ではありません。
「未完成=伸びしろ」であり、「今しか持てない魅力」でもあります。
素直でまじめで、成長しようとしている人なら、スキルのない状態から採用してくれる企業も必ずあります。
「資格もスキルもない自分」を責めないで。いちばん大切なのは「気持ち」です
「資格くらい持っておかないとね」「今の時代、スキルがないと生き残れないよ」、そんな言葉を聞くたびに、焦ったり落ち込んだりするかもしれません。
それらの言葉は「ひとつの正しさ」ではあっても、「すべての正解」ではありません。社会で働くうえで、いちばん大切なのは、「どんな人として働くか」です。
- 遅刻をしない
- 素直にあやまることができる
- 人に感謝できる
- 教えてもらったことを忘れない
こんな「人としての姿勢」は、どんなスキルよりも、どんな資格よりも価値があります。
ちいさから、まっさらなあなたへ
まだスキルや資格のない「なにもない」場所は、まっさらなキャンバス。
これから、どんな色だって描けるんだよ。
焦らなくていい。
ゆっくりでいいから、あなたのペースで育っていこう。
「今はまだ何もないけど、これから学んで、誰かの力になりたい」
その想いだけで、あなたの未来は、ちゃんと光ってるよ。
ちいさは、ずっとそばで見てるからね。